2015/05/21
「結論を先に言え」
結論を先に言うのが、ビジネスの常識だそうだ。
「常識」と言われると「本当か?」と疑うのが、へそ曲がりの常識だ。
実は、わたしも歴代のスタッフには同じようなことを言い続けてきたので、「昔から言われましたよね」と昔のスタッフは言うが、ちょっと違う。わたしが言ってきたのは「一番オイシイところを最初に書こう」ということだ。ビジネスの現場では、それが「結論」という言葉になるのだろうが、「じゃあ結論って、何よ?」と、わたしは聞きたい。
「この案件について、自分はこう考えます」というのが「結論」かもしれないが、その意見は相手や会議の出席メンバーをうならせる意見なのだろうか。同じような意見、分かりきった結論が最初に出てきたら、それ以上聞く気が失せる。時間の無駄だ。もし、「結論は今までの発表と同じだけど、裏付けとしてこれまでに出ていないデータを発表する」というのなら、「この数字を見てください」というところから始めるべきだろう。

要は、聴く人に「この意見は聴く価値がある」と思わせることが大事なのだ。つまり、「オイシイところを最初に言う」ということ。「なるほど、ツカミが大事ってことですね!」と言ったのは学生だ。

「ツカミ」・・・言い古されてきた言葉だが、結局、ここに還ってくる。聴く人の心をつかむために芸人は話芸を磨いてきた。「講義のために落語を聴く」という大学の先生の話を聞いたことがあるが、客(学生)の関心を自分に向けさせる話術は誰にでも参考になると思う。

ま、ビジネスに携わる人には時間的・気分的な余裕がないので話術や「ツカミ」など考えられないだろうけど、「傾聴するに足る意見」と思わせる方法を考えることは必要だ。ところで、落語を聴きながら「結論から先に言え」という客がいたらマンガだ。
そうか、そもそもビジネス現場って、20世紀までの人間の価値観から見たら“異次元”なのかもしれない。(Tレックス)


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