2015/05/15
わたしはクール?
時々、ウチに顔を出していたNさんを思い出した。ミニチュアが彼女の“マイブーム”だったとき、東急ハンズで直径2〜3センチのラーメンのミニチュアなどを買って、帰りにウチに寄って自慢する。「ね、かわいいじゃろ」・・・若いスタッフが気を遣って「かわいいですね」と相づちを打とうものなら勝ち誇って言う。「でも、あげんよ」
ミニチュアではないが、片腕を失ったG.I.ジョーの人形を持ってきたことがある。「捨てようと思ったけど、あげる」というコメント付でオフィスに置いて行った。若いスタッフは捨てることもできず、そのまま机の隅に置きっ放しになっていたのだが、半年ほどして「ネットオークションに出すから返して」と持ち帰った。もちろん、誰も停めないし、コメントもしなかった。
数年前に郊外のマンションに移ってからは、ウチに顔を出すこともなくなった。どこで趣味自慢をしているのだろう。

Nさんを思い出したのは、タレントの浅田舞さんが東京の「港区在住の自慢気なドヤ顔がイヤ」と発言したという話題をネットで読んだからだ。聞いてもいないのに「港区在住」をアピールする人が多く、イヤになるのだそうな。それって「私は港区に住めるほどお金持ち」という自慢なのだろうか。だとすれば、なかなかイタイ風景だと思うのだが。
かくて、ミニチュアやG.I.ジョーを自慢されても羨望できないわたしたちとの関係を思い出したという次第。

そういえば、最近、わたしも昔のことなどを若い大学生に話すことがある。若干の「自慢気」をこめるときがあるよなあと、後で反省することがある。当然、若い子には全然響かず、わたしの気持ちにはイタイ風景として残る。

「クール・ジャパン」という日本の国際観光キャンペーンに対して、「クールという言葉は他人が評価して言うもの、自分はクールとアピールするのは情けない」という声がある。わたしも、そう感じるが、そう感じること自体が世の中のメインストリームから外れている証左ともいえる。ま、はずれていてもいいんですけどね。「港区がなんぼのもん?」という人間ですから。(Tレックス)


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