2015/02/20
心象風景の机
相方とジャン・レノのことを話していた。彼が殺し屋を演じた映画の話だ。
クルマが信号にかかって停まったとき、助手席からふと目をやると原爆ドーム横の解説板の前におじさんが自転車を停めて何かしている。パンをちぎって鳥たちにやっているらしい。
石の解説板の上に集まっているのは、スズメとヒヨドリだ。おじさんが差し出すパンを、交代ごうたいについばんでいる。
え? スズメが人間の手からエサを食べている! ヒヨドリとスズメが狭い説明板の上に集まっている!!
鳥は人間が近づくと逃げるものだと思っていた。米を巻けば寄ってくるけど、人間が近づくと飛び立つ。それが普通だと思っていた。いや、このスズメたちだって、わたしがクルマから下りて近寄ったら逃げるに違いない。
不思議な光景に、外国人の観光客がカメラを向けて写真を撮っていた。

殺し屋、ジャン・レノの話とおじさんの手からパンをついばむスズメと。どちらも現実だ。いや、ジャン・レノが殺し屋だというのは映画の中であって現実ではないけど、体温が低そうなジャン・レノを、わたしは割と好んでいる。でも、スズメに手ずからパンをやっているおじさんも、わたしは好きだなと思う。

いろんなことがゴチャゴチャで、気持ちの振れが大きい日々。整理がつかないままに、見ること、聞くこと、頭のメモリスティックに保存しているだけのような毎日だ。いつか、整理することができるのだろうか。
単に「整理下手」のせいかもしれない。さまざまな仕事の資料がゴチャゴチャに占拠しているわたしの机が、きっと、わたしの心なのだろう。(Tレックス)


このウインドウを閉じる


Copyright (C) 2003-2014 OFFICE-T Co.,Ltd All Rights Reserved.