2014/07/03
成果に追われる
「基礎研究に成果主義は合わない」という意見を、stap細胞の騒ぎの中で何度か聞いた。理研には、5年間、1年ごとの契約で雇用される研究者が半数以上で、5年の間によほどの成果を出さないと次の5年はない。だから短時間で派手な成果をアピールすることばかり狙って、じっくり取り組む姿勢を失なってしまう」という話だ。この悪評のおかげで理研をめざす研究者が少なくなっているという。
でも、「成果主義が合う仕事」って、あるのだろうか。
「営業職」はどうだろう。仕事が数字として表れるという意味ではそうかもしれないけど、数字を追求するあまり架空受注に追い込まれる営業職の話はよく聞くではないか。成果主義が不正のいいわけになるのは営業職も同じだ。
趣味だって同じだ。テニスをやっていた頃は上手になりたくて家でも素振りの練習をした。歩きながらサーブの打ち方を考えていたこともある。しかし、上手になりたいからといって「サーブがうまく入る率」を誤魔化しても、上手になったことにはならない。(わたしの場合は誤魔化す才覚もなく、飽きてやめてしまったが)
成果を求めるのは楽しい。でも成果を求める他人の声に追われると辛い。そういうことだと思う。仕事となると、テニスみたいに「もう、イヤだ」とやめてしまうわけにはいかない。
stap細胞の騒ぎがなにがしか人の役に立つとすれば、こういう問題を掘り起こしてくれたこと、そしてわたしにニュースを追っかける楽しみを与えてくれたことくらいではないかしら。(Tレックス)


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